観客妨害

かんきゃくぼうがい

試合中に観客が競技区域内に侵入したり、プレーに干渉したりする行為。最も頻繁に発生するのは、ファウルグラウンドやスタンドに飛び込んだ打球を、観客がフェンスを越えて手を伸ばして捕球したり触れたりするケースである。観客妨害が発生した場合、審判団の判断により打者や走者にアウトが宣告されたり、走者が進塁を認められなかったりする。特に本塁打性の打球が観客に妨害された場合、審判は打球の軌道や状況を総合的に判断して、本塁打を認めるか二塁打にするかなどを決定する。観客妨害は故意・過失を問わず適用され、熱心なファンがチームに不利な判定をもたらすこともある。プロ野球では、観客妨害が起きやすい場所にはネットやフェンスが設置されているが、それでも防ぎきれないケースがある。重大な観客妨害の場合、該当する観客は球場から退場させられることもある。外野席から手を伸ばしてホームラン性の打球を妨害するケースは、特に議論を呼びやすく、ビデオ判定の対象となることもある。