走者配置
そうしゃはいち
試合中における塁上の走者の位置状況を示す用語。走者がいない状態、一塁のみ、二塁のみ、三塁のみ、一・二塁、一・三塁、二・三塁、満塁(一・二・三塁)の8つのパターンがある。走者配置によって、投手の配球、守備のシフト、攻撃側の作戦が大きく変わる。例えば、走者一塁の場合はゲッツーのリスクがあり、走者二塁の場合は得点圏に走者がいる重要な局面となる。走者三塁の場合は、犠牲フライやスクイズで得点できる状況となる。満塁は攻撃側にとって大きな得点チャンスだが、ゲッツーで一気にピンチを脱することもできる。守備側は走者配置に応じて、ゲッツーシフトやバント警戒シフトなど守備位置を変更する。走者一・三塁の場合は、内野ゴロで三塁走者がホームを狙えるため、前進守備を取ることが多い。走者配置は投手のプレッシャーにも影響し、得点圏に走者がいる場合は防御率とは別に「得点圏打率」として打者の成績が注目される。戦況分析や実況中継でも頻繁に言及される重要な要素である。