防具
ぼうぐ
防具とは、野球選手が試合や練習中に身体を保護するために着用する装備の総称である。最も代表的なのはキャッチャー用の防具で、マスク(面)、プロテクター(胸当て)、レガース(すね当て)、ファウルカップ(股間保護具)から構成される。キャッチャーは時速150キロを超える投球や、バットに当たった打球の破片などから身を守る必要があり、防具は必須装備となっている。打者も、デッドボールから身を守るため、打席に入る際にヘルメットを着用することが義務付けられており、近年は耳当て付きや両耳カバー型のヘルメットが主流となっている。また、手の保護のためにバッティンググローブを使用し、走塁時の怪我を防ぐためにスライディング用の防具を装着する選手もいる。守備側では、打球から手を守るためのバッティンググローブや、至近距離でノックを受ける内野手がすね当てを着用することもある。審判も同様に、球審はマスク、プロテクター、レガースなどの防具を着用する。防具の進化は選手の安全性向上に大きく貢献しており、軽量化と保護性能の両立が図られている。特にキャッチャー用防具は、動きやすさと安全性のバランスが重視され、各メーカーが技術革新を競っている。防具の適切な着用と整備は、選手のキャリアを守る上で極めて重要な要素である。