野球用語辞典

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5番打者

ごばんだしゃ

5番打者とは、打順の5番目に打席に立つ打者であり、クリーンアップの一角として攻撃の中核を担う。伝統的な打順構成では、3番、4番に次ぐ長打力を持つ選手が配置され、上位打線が出塁した際に確実に還すことが求められる。特に4番打者が抑えられた場合に、5番打者がその穴を埋める「第二の主砲」としての役割が重要となる。5番打者には、ホームランタイムリーヒットで得点を量産する能力とともに、相手投手にプレッシャーを与え続ける存在感が必要である。また、4番打者への敬遠を防ぐため、勝負を避けられない強打者が置かれることも多い。プロ野球では、外国人選手や若手の強打者が5番を任されることもあり、チーム打線の厚みを示すポジションとなっている。打順の中では比較的打席数が多く、シーズンを通じて安定した成績を残すことが期待される。5番打者が機能することで、投手は上位打線から5番まで気を抜けず、投球の幅が狭まる効果もある。チーム状況や選手の調子により、5番と6番を入れ替えるなど、柔軟な起用も見られる。