上位打線
じょういだせん
打順の上位を占める打者群のこと。一般的には一番から三番、または一番から五番までのクリーンナップを含む打者を指すことが多い。上位打線は試合中の打席数が下位打線に比べて多くなるため、チームの主力打者や出塁率の高い打者を配置することが基本戦略となる。特に一番、二番打者には出塁能力と走力が、三番から五番には長打力と勝負強さが求められる。上位打線が機能するかどうかで試合の流れが大きく変わり、序盤から得点を重ねることができれば投手も楽に投げることができる。逆に上位打線が沈黙すると得点機会が減少し、チーム全体の調子にも影響を及ぼす。投手側からすると、上位打線をいかに抑えるかが勝敗の鍵となる。特に初回の立ち上がりで上位打線に捕まると、その後の試合運びが苦しくなるため、初回を無失点で切り抜けることが重要視される。打線の組み方は監督の戦略が表れる部分でもある。