打席数
だせきすう
打席数とは、打者が打席に立った回数の総計を示す野球統計用語である。打席とは打者が打撃を行うために打者席に立った全ての機会を指し、打数とは異なり四球、死球、犠打、犠飛なども含まれる。打席数は打者の出場機会の多さを示す基本的な指標であり、レギュラー選手ほど打席数が多くなる。一般的にプロ野球のフルシーズンでは、レギュラー選手は500から600打席程度を記録する。打席数は様々な打撃指標の計算に使用され、特に出塁率の算出には打数ではなく打席数が基準となる。また、打席数は選手の耐久性や起用頻度を測る指標でもあり、故障が少なく安定して試合に出場できる選手は高い打席数を維持できる。規定打席数という基準があり、これはリーグの試合数×3.1で算出され、この打席数に達した選手のみが打率や出塁率などのタイトル争いに参加できる。打席数が少ない選手の成績は、サンプルサイズが小さいため信頼性が低いとされる。代打専門の選手や控え選手は打席数が限られるため、限られた機会で結果を残すことが求められる。