IBB
あいびーびー
Intentional Base on Balls(故意四球)の略称で、敬遠とも呼ばれる戦術的な四球のこと。投手が意図的に打者との勝負を避け、ストライクゾーンから大きく外れた球を投げて四球で出塁させる作戦。主に強打者との対戦を避けたい場合や、併殺打を狙いたい場合、得点圏に走者がいない状況でランナーを貯めたくない場合などに使用される。MLBでは2017年から申告敬遠制度が導入され、実際に投球することなく監督の申し出だけで四球とすることができるようになったが、日本プロ野球では従来通り4球の投球が必要である。IBBは投手の四球数にカウントされるが、制球力を測る指標からは除外されることが多い。なぜなら、これは投手の能力ではなく戦術的判断によるものだからである。シーズンを通じてIBBの数が多い打者は、それだけ警戒される存在であることを示しており、打者の脅威度を測る一つの指標ともなっている。