野球用語辞典

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SB

えすびー

SBは「Stolen Base」の略で、盗塁を意味する野球の基本的な攻撃指標である。走者が投手の投球動作中または捕手への送球中に、守備側にアウトにされることなく次の塁へ進塁することを指す。盗塁は走者の俊足と判断力、投手の牽制技術や捕手の肩の強さとの駆け引きで成否が決まる。成功すれば得点機会が広がり、チームの攻撃力を高める重要な戦術となる。MLBでは年間30個以上の盗塁を記録する選手は俊足として評価され、50個を超えると盗塁王争いの有力候補となる。日本のプロ野球でも福本豊の通算1065盗塁などの記録が語り継がれている。近年のセイバーメトリクスでは、盗塁の成功率が75%以上でないと期待得点を減らすという分析もあり、単なる盗塁数だけでなく成功率も重視される傾向にある。盗塁は試合の流れを変える爆発力を持つプレーとして、現代野球でも重要な戦術の一つである。