xFIP
えっくすえふあいぴー
Expected Fielding Independent Pitchingの略で、FIPをさらに発展させた投手評価指標。FIPが実際の被本塁打数を使用するのに対し、xFIPは被本塁打数を正規化して計算する点が特徴である。具体的には、フライボールの約10%が本塁打になるという統計的な平均値を用いて、許したフライの数から期待される本塁打数を算出し、それをFIPの計算式に当てはめる。これにより、球場の影響や運の要素を排除し、投手の真の実力をより正確に評価できるとされている。本塁打は投手の能力だけでなく、打球の飛距離や風向き、球場の広さなど様々な外的要因に左右されるため、xFIPはこれらの偶然性を取り除いた指標として重宝されている。セイバーメトリクスの分野では、投手の将来的なパフォーマンスを予測する際に、防御率やFIPよりもxFIPの方が高い相関を示すとされており、スカウティングや選手評価の現場で活用されている。