野球用語辞典

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シート打撃

しーとだげき

シート打撃とは、キャンプや練習において実戦形式に近い状態で行われる打撃練習のことである。通常のフリーバッティングとは異なり、投手はマウンドから投げ、打者は打席に立ち、守備位置には野手が配置される。ストライクカウントアウトカウントを設定し、実際の試合を想定した状況で打撃を行うため、シーズン開始前の調整や実戦感覚を取り戻すための重要な練習となる。投手にとっても、打者との対戦を通じて新球種の確認や配球の組み立てを試す場となる。通常は3回から5回程度の回数制限を設けて行われ、打者は全員が順番に打席に入る。オープン戦が始まる前の段階で、チーム内で実戦に近い練習を行える貴重な機会であり、監督やコーチは選手の状態を把握する重要な判断材料とする。春季キャンプの後半になると連日シート打撃が組まれ、スターティングメンバーの選定や打順の確認などにも活用される。