野球用語辞典

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バックネット

ばっくねっと

バックネットとは、野球場のホームベースの背後に設置された防護用のネットのことを指す。主な目的は、ファウルチップや投球の暴投から観客を保護することである。バックネットの高さや幅は球場によって異なるが、一般的にはホームベース後方の観客席全体を覆うように設置されている。プロ野球場では、バックネット裏の座席は試合を最も間近で観戦できる特等席とされ、選手の表情や球種、配球などを詳しく観察できる。また、スコアラーや球団関係者もこのエリアに座ることが多い。バックネットの素材は、視界を妨げないよう細いワイヤーや糸で編まれたネットが使用され、耐久性と安全性が重視されている。試合中、バックネットには多くのファウルボールが当たるため、定期的な点検と補修が必要となる。近年では、観客の安全確保のため、バックネットの延長が推奨されており、多くの球場で一塁側と三塁側のベンチ付近までネットが拡張されている。バックネット裏から見る野球は、テレビ中継では味わえない臨場感があり、球速や打球音を直接体感できる貴重な観戦スポットとして人気が高い。