野球用語辞典

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ファーストミット

ふぁーすとみっと

ファーストミットとは、一塁手が使用する専用の捕球用具で、キャッチャーミットと同様に親指以外の4本の指が一体化した形状を持つミットである。一塁手内野手からの送球を数多く受ける役割があり、様々な高さや角度の送球を確実に捕球する必要があるため、他のグローブよりも大きく、縦に長い形状が特徴である。ファーストミットの長さは一般的に30センチから33センチ程度あり、野手用グローブの中で最も大きい。この大きな捕球面により、悪送球や難しいバウンドボールも捕りやすくなっている。また、ポケットが深く作られており、確実にボールをキャッチできる設計となっている。ファーストミットは、ゴロの捕球にも使用されるため、地面のボールをすくいやすい形状が求められる。キャッチャーミットと比較すると軽量で、素早い動きにも対応できる。プロ野球では、俊敏な動きを重視する選手は小さめのミットを選び、確実性を重視する選手は大きめのミットを選ぶ傾向がある。近年では、より守備範囲を広げるために、グローブに近い形状の「ファーストグラブ」を使用する選手も増えている。ファーストミットの手入れも重要で、定期的にオイルを塗り、型を整えることで長く使用できる。