野球用語辞典

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二塁盗塁

にるいとうるい

走者が一塁から二塁へ盗塁すること。盗塁の中で最も頻繁に試みられるプレーであり、成功すれば走者を得点圏に進めることができる重要な攻撃手段である。実行には走者の脚力とスタートのタイミング、投手の牽制やクイックモーションの有無、捕手の肩の強さと送球の正確性などが複雑に関係する。一般的に、投手がセットポジションから投球動作に入った瞬間を見極めスタートを切ることが重要で、投手の癖を読むことも盗塁成功の鍵となる。捕手から二塁までの距離は約38メートルあり、投球から捕球、送球、タッチまでの一連の流れで走者がベースに到達する時間との勝負となる。盗塁成功率が70%を超えれば積極的に盗塁を試みる価値があるとされ、それ以下では却ってチームの得点期待値を下げる可能性がある。現代野球ではデータ分析が進み、投手のモーションタイムや捕手の送球タイムが詳細に計測され、盗塁の成否判断に活用されている。