野球用語辞典

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盗塁成功率

とうるいせいこうりつ

盗塁成功率とは、走者が盗塁を試みた際に成功する確率を示す指標である。計算式は「盗塁成功数÷(盗塁成功数+盗塁失敗数)×100」で表され、パーセンテージで示される。例えば、30回の盗塁を試みて24回成功し6回失敗した場合、盗塁成功率は80%となる。盗塁成功率は、単に盗塁数が多いだけでなく、確実性と判断力を評価する重要な指標である。一般的に、盗塁成功率75%以上が優秀とされ、80%を超えると非常に高い水準と評価される。セイバーメトリクスの研究によれば、盗塁が得点期待値を高めるためには、おおむね70%以上の成功率が必要とされている。それ以下の成功率で盗塁を繰り返すと、かえってチームの得点期待値を下げてしまう可能性がある。そのため、現代野球では闇雲に盗塁を試みるのではなく、成功の見込みが高い場面を選んで走ることが重視される。盗塁成功率が高い選手は、相手バッテリーの動きを的確に読み、スタートのタイミングを完璧に掴む能力に優れている。また、スライディング技術や走塁技術の高さも反映される。盗塁王タイトル盗塁数で決まるが、盗塁成功率も併せて評価することで、真に優れた盗塁技術を持つ選手を見極めることができる。走塁戦術の効果を測る上で、盗塁成功率は欠かせない指標となっている。