野球用語辞典

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伝令

でんれい

伝令とは、試合中にベンチから選手に監督やコーチの指示を伝えるために送られる選手のことである。主に投手交代の前や重要な局面で、作戦の確認や選手への励まし、次の投手のウォーミングアップの状況などを伝える役割を担う。伝令として送られるのは内野手や捕手が多く、マウンドに上がって投手や内野陣に指示を伝える。この間、投手は一息つく時間を得られ、精神的な立て直しを図ることもできる。伝令の内容は配球の確認、守備位置の調整、投手交代のタイミングなど多岐にわたる。ルール上、伝令は1イニングに1回までと制限されており、試合のテンポを保つための規定がある。伝令が頻繁に行われると試合時間が長くなるため、この制限が設けられている。ベテラン選手が伝令として送られることも多く、若手投手を落ち着かせる役割も期待される。伝令は試合の流れの中で重要なコミュニケーション手段であり、チーム全体の戦術遂行に欠かせない要素である。