勝率

しょうりつ

勝率とは、野球において投手やチームの勝利数を勝利数と敗戦数の合計で割った数値で、成績を表す重要な指標の一つである。計算式は「勝利数÷(勝利数+敗戦数)」で、0.000から1.000の間で表記される。例えば10勝5敗の場合、勝率は.667となる。引き分けやノーゲームは勝率の計算には含まれない。投手の場合、勝率が高いほど優秀な投手とされ、シーズン終了時の勝率はタイトル争いの基準にもなる。ただし、勝率だけでは投手の真の実力を測ることは難しく、防御率や奪三振率、WHIP(1イニングあたりの出塁許与率)なども併せて評価される。チームの勝率は順位を決定する重要な要素で、勝率が同じ場合は対戦成績などで順位が決まる。5割(勝率.500)以上であれば勝ち越し、5割未満であれば負け越しとなる。シーズンを通じて高い勝率を維持することがチームや投手の目標となり、最終的な勝率がその年の成績評価の基準となる。勝率は単純明快な指標であるため、ファンにも分かりやすく、選手評価の基本的な数値として広く使われている。