得点差
とくてんさ
得点差とは、試合中またはある時点における両チーム間の点数の差を指す野球用語である。試合展開を把握する上で最も基本的な情報であり、リードしているチームとビハインドのチームの点数差を示す。得点差は試合の戦略に大きく影響し、大きくリードしているチームは守りの野球を展開し、ビハインドのチームは積極的な攻撃や代走・代打などの駆け引きを仕掛ける。例えば、1点差の接戦では両チーム共に慎重な采配となり、投手交代のタイミングや盗塁の判断が勝敗を左右する。逆に5点差以上の大差がつくと、リードしているチームは主力選手を休ませることもある。得点差は投手起用にも影響し、僅差ではクローザーなどの実績ある投手を起用するが、大差ではビハインド要員や敗戦処理の投手が登板する。また、得点差によって打者の心理状態も変わり、大差でビハインドの場合は思い切ったスイングができる一方、僅差では慎重なアプローチになりがちである。統計分析では、得点差別の勝率や逆転確率なども研究されており、何点差なら安全圏かという議論の基礎データとなっている。