野球用語辞典

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敗戦処理

はいせんしょり

敗戦処理とは、大差で負けている試合の終盤において、主力投手を温存し、中継ぎ敗戦処理専門の投手を起用することを指す。具体的には、5点差以上で負けている場面などで、翌日以降の試合を見据えて主力投手の消耗を避ける目的で行われる。敗戦処理を担当する投手は、通常のセットアッパークローザーとは異なる役割を持ち、失点を最小限に抑えつつ、できるだけ多くのイニングを投げることが求められる。チームにとっては貴重な戦力であり、主力投手の負担軽減に大きく貢献する。ただし、敗戦処理という言葉には否定的なニュアンスも含まれるため、「ロングリリーフ」や「敗戦処理投手」という呼称が使われることもある。また、敗戦処理の場面から逆転することは稀だが、相手チームの油断や投手交代のタイミングによっては、大逆転劇が生まれることもある。若手投手にとっては、一軍での実戦経験を積む機会となり、将来的な成長につながる重要な登板機会でもある。