降雨コールド
こううこーるど
降雨コールドとは、雨天により試合続行が困難または不可能と判断された場合に、審判団が試合を打ち切る処置のことである。コールドゲームの一種で、正式には「降雨コールドゲーム」と呼ばれる。プロ野球では、5回表終了時点で試合が成立している場合、その時点のスコアで試合終了となる。5回裏の攻撃中に同点またはリードされた場合は、5回表終了時点のスコアに戻される。5回未満で中止された場合は、後日改めて1回から試合をやり直すノーゲーム(無効試合)となる。降雨コールドの判断は主審を中心とした審判団が行い、グラウンド状態、雨の強さ、今後の天候予測などを総合的に考慮する。近年では、気象レーダーを活用した天候予測により、より正確な判断が可能になっている。試合前の降雨による中止とは異なり、試合開始後の降雨による打ち切りを指す。高校野球やアマチュア野球でも同様のルールが適用されるが、大会によって細かい規定が異なる場合がある。