グラウンド状態
ぐらうんどじょうたい
グラウンド状態とは、野球場の整地面の状態を表す用語で、試合の実施判断や選手の安全性、プレーの質に大きく影響する要素である。グラウンド状態は天候や気温、降雨量、整備状況によって変化し、良好、やや不良、不良などのレベルで評価される。特に内野の土の部分は雨による水はけの良し悪しが重要で、水たまりや泥濘化が発生すると打球の転がり方が不規則になり、イレギュラーバウンドの原因となる。また外野の芝生部分も水分を含むことで重くなり、打球速度が減速する。グラウンド状態が悪い場合は試合の中断や延期を審判団が判断する。逆に乾燥しすぎている場合は土埃が舞い、視界不良や選手の呼吸器系への影響も懸念される。試合前のグラウンド整備では散水や転圧、ライン引きなどが行われ、最適なグラウンド状態の維持が図られる。プロ野球では専門のグラウンドキーパーが常駐し、天候に応じた適切な管理を行っている。