外野
がいや
外野とは、野球のグラウンドにおいて内野の外側に広がる守備領域を指し、左翼(レフト)、中堅(センター)、右翼(ライト)の3つのエリアに分けられる。外野手は打球への対応、送球判断、走者の進塁阻止など、守備範囲の広さと正確な送球能力が求められるポジションである。外野の広さは球場によって異なり、両翼(左右の最短距離)が約90〜100メートル、中堅が約110〜130メートルとなることが一般的だが、球場の設計により大きく変わる。外野フェンスの高さや形状も球場ごとの特徴となり、ホームランの出やすさに影響する。外野手に必要な能力として、打球への一歩目の速さ、守備範囲の広さ、フライの捕球技術、強肩と正確な送球、そして状況判断能力が挙げられる。特にセンターは守備範囲が最も広く、外野守備の要とされる。外野手は打撃でチームに貢献することも期待され、長距離打者が配置されることが多い。また、外野には芝生が植えられていることが多く、打球の転がり方や跳ね方に影響する。外野守備の巧拙は試合の勝敗を左右する重要な要素であり、好守備は投手を助け、チームの士気を高める効果がある。