野球用語辞典

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長距離打者

ちょうきょりだしゃ

長距離打者とは、本塁打や長打を多く打つ能力に優れた打者のことを指す。一般的に年間20本以上の本塁打を打つ打者や、長打率が高い打者が長距離打者と呼ばれる。長距離打者に求められる要素として、強靭な筋力、優れたバットスピード、適切なスイング軌道、タイミングの良さなどが挙げられる。打順では主に3番、4番、5番のクリーンナップに配置され、チームの得点源として重要な役割を担う。長距離打者スイングは一般的にアッパースイングレベルスイングで、ボールを遠くへ飛ばすための最適な打球角度を生み出す。歴史的にはベーブ・ルース、ハンク・アーロン、王貞治、バリー・ボンズなどが偉大な長距離打者として知られる。近年のフライボール革命により、長距離打者の育成方法も進化し、打球角度エグジットベロシティなどのデータを活用したトレーニングが行われている。長距離打者は三振が多くなる傾向があるが、それを補って余りある長打力でチームに貢献する。また、長距離打者の存在は相手投手に心理的プレッシャーを与え、打線全体の得点力を向上させる効果もある。