降雨中断
こううちゅうだん
降雨中断とは、試合中に雨が降り始め、一時的にプレーを中断することを指す。降雨コールドとは異なり、雨が止むまたは小降りになった後に試合を再開することを前提とした処置である。中断中は選手たちはベンチやクラブハウスに戻り、グラウンド整備員がグラウンドシートを敷いてフィールドを保護する。審判団は気象情報を確認しながら、試合再開の可否を判断する。中断時間が長引いた場合、投手の肩が冷えるなど選手のコンディションに影響が出るため、ウォーミングアップが必要となる。プロ野球では、中断時間中もスコアボードに試合時間が加算され続ける。降雨中断からの再開後は、中断時点の状況(イニング、アウトカウント、走者の位置、打順など)から試合が継続される。中断時間が極端に長くなり、試合再開の見込みがない場合は降雨コールドへと移行する。ドーム球場の普及により、降雨中断のリスクは減少しているが、屋外球場では依然として天候が試合進行に大きく影響する。