野球用語辞典

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3番打者

さんばんだしゃ

3番打者とは、打順の3番目に打席に立つ打者であり、打線の中心として重要な役割を担う。伝統的な打順理論では、3番にはチーム最強の打者を置くことが多く、高い打率と長打力を兼ね備えた選手が起用される。1番、2番が出塁した場面で打席が回ってくることが多いため、得点圏打率が高く、チャンスに強い打者が求められる。また、1番、2番がアウトになった場合でも、3番打者が出塁することで、後続の4番、5番のクリーンアップにチャンスを繋ぐ役割も果たす。プロ野球では、球団の顔となるスター選手が3番を打つことも多く、攻撃の要として期待される。ただし、近年のセイバーメトリクスの観点からは、最も打席数が多くなる1番や2番に最強打者を置く考え方も広まっている。それでも、3番打者は心理的にも重要なポジションであり、チームの攻撃リズムを作る存在として位置づけられる。3番打者には、選球眼の良さ、勝負強さ、そして長打力という複数の要素が求められ、総合力の高い選手が配置される傾向にある。