野球用語辞典

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UCL

ゆーしーえる

UCLはUlnar Collateral Ligamentの略で、肘の内側側副靱帯を指す野球用語です。この靱帯は投球動作において肘を安定させる重要な役割を果たしており、特に投手にとって極めて重要な部位です。投球時の強い外反ストレスにより損傷しやすく、UCL損傷は投手にとって深刻な怪我とされています。損傷が重度の場合、トミー・ジョン手術と呼ばれる靱帯再建手術が必要となり、復帰まで通常12ヶ月から18ヶ月程度を要します。UCLの健康状態は投手寿命に直結するため、投球フォームの改善や投球数制限、適切なコンディショニングによる予防が重要視されています。近年では超音波検査やMRI検査によってUCLの状態を詳細に把握できるようになり、早期発見と予防的なケアが可能になっています。若年層の投手における過度な投球がUCL損傷のリスクを高めることが研究で示されており、育成年代での投球管理の重要性が認識されています。