コリジョンルール

こりじょんるーる

コリジョンルールとは、本塁での走者と捕手の衝突を防止するために設けられた規則である。2016年に日本プロ野球で導入され、走者は捕手が送球を処理する位置を避けて走路を取る義務があり、一方で捕手もボールを持たずに走路を塞ぐことが禁止された。この規則の背景には、本塁での激しい衝突によって選手が重傷を負う事故が相次いだことがある。メジャーリーグでも2014年から導入されている。具体的には、走者は本塁上またはその周辺で守備をしている捕手を避ける努力をしなければならず、捕手はボールを持っていない状態で走路を塞いではならない。違反した場合、走者はアウト、捕手側の違反の場合は走者がセーフとなる。このルールにより、従来の体当たりによる得点狙いや、捕手が走路に立ちはだかる守備が制限され、選手の安全性が向上した。一方で、判定の難しさや、野球の伝統的な激しいプレーが失われたという批判もある。ビデオ判定と組み合わせることで、より正確な判断が可能になっている。選手生命を守るための重要な安全規則として定着している。