野球用語辞典

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スタンドイン

すたんどいん

スタンドインとは、投手が投球練習を行う際に、打者役として打席に立つ練習方法のことである。実際にバットを振ることはせず、打者の構えをして投手のボールを見るだけだが、投手にとっては実戦に近い感覚で投球できる重要な練習となる。打者がいることで投手はストライクゾーンを意識しやすくなり、コントロールの精度を高めることができる。また、配球の組み立てやけん制球の確認なども行える。スタンドインを務める選手は、投手の球筋やリリースポイントを観察することで、打撃の参考にすることもできる。ブルペンでの投球練習では必ずスタンドインが入ることが一般的で、若手選手が先輩投手のスタンドインを務めることも多い。試合前のウォーミングアップでも、ブルペンで登板予定の投手に対してスタンドインが付くのが通例である。近年では打者の代わりに人形や板を置くこともあるが、やはり実際の打者がいる方が投手の緊張感や実戦感覚を高める効果が大きいとされている。