野球用語辞典

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ダイヤモンド

だいやもんど

ダイヤモンドとは、野球の内野部分の形状を指す用語で、本塁、一塁、二塁、三塁の4つの塁が正方形(菱形)に配置されていることから名付けられた。各塁間の距離は90フィート(約27.43メートル)と規定されており、この絶妙な距離設定が野球の戦略性を生み出している。本塁から一塁への走者と、内野手からの送球がほぼ同時に到達する距離であり、わずかな差が勝敗を分ける緊張感を生む。ダイヤモンドの中心にはピッチャーマウンドがあり、本塁から投手板までの距離は60フィート6インチ(約18.44メートル)である。ダイヤモンド内は通常、土または人工素材で覆われ、定期的な整備が行われる。「ダイヤモンドを一周する」という表現は、本塁打を打って全ての塁を回り本塁に帰還することを意味する。また、「ダイヤモンドの守り」は内野守備のことを指し、各ポジションの連携が重要となる。野球場全体を指す言葉としても使われ、「ダイヤモンドに立つ」は試合に出場することを意味する。