野球用語辞典

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ノーヒットノーラン

のーひっとのーらん

ノーヒットノーラン(No-hitter)とは、投手が1試合を通じて相手チームに安打を1本も許さずに完投する偉業である。略して「ノーヒッター」とも呼ばれる。四球や死球、エラーによる出塁は含まれるため、必ずしも完全試合(パーフェクトゲーム)とは限らない。ノーヒットノーランは投手にとって最高の栄誉の一つであり、達成は非常に困難である。日本プロ野球では1950年の開始以来、90回以上達成されているが、それでも稀少な記録である。メジャーリーグでも年間数回程度しか達成されない。試合終盤にノーヒットノーランの可能性が出てくると、観客やベンチは緊張感に包まれ、達成の瞬間は大きな歓声に包まれる。投手にとってはプレッシャーとの戦いでもあり、9回を投げ切る体力と精神力が試される。歴史的には野茂英雄や田中将大などが達成しており、伝説として語り継がれる。完全試合との違いは、走者を許すかどうかであり、完全試合ノーヒットノーランの中でも最高峰の記録とされる。