野球用語辞典

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ファインプレー

ふぁいんぷれー

ファインプレーとは、通常では困難とされる打球を野手が好捕・好守してアウトにする、卓越した守備プレーを指す。英語の「fine play(素晴らしいプレー)」が語源で、観客を沸かせる華麗な守備が該当する。具体的には、打球の軌道を正確に予測してのダイビングキャッチ、難しい打球への反応、強肩を活かした矢のような送球でのアウト、高いジャンプでのホームラン阻止など、高度な身体能力と技術が要求されるプレーファインプレーと呼ばれる。ファインプレー試合の流れを変える力があり、ピンチの場面で飛び出したファインプレーは投手を助け、チームの士気を高める。また、安打になるはずの打球をアウトにすることで、相手チームの攻撃の勢いを削ぐ効果もある。守備の名手として知られる選手(例:井端弘和、鳥谷敬、メジャーリーグではオジー・スミス、アンドレルトン・シモンズなど)は、シーズンを通じて数多くのファインプレーを見せる。ファインプレーは統計では直接的に記録されないが、近年は守備指標UZRDRSなど)によって守備力が数値化され、ファインプレーの頻度が高い選手は高評価を受ける。ファインプレーは野球の見どころの一つであり、投打だけでなく守備の重要性を示す象徴的なプレーである。