好守

こうしゅ

好守とは、野手が優れた守備技術や判断力を発揮して、確実にアウトを取ったり、難しい打球を処理したりすることを指す。ファインプレーほど派手ではないが、基本に忠実で確実な守備も好守に含まれる。好守には、正確な捕球、迅速な送球、的確なポジショニング、打球への素早い反応、ランナーの進塁を最小限に抑えるプレーなどが該当する。プロ野球では、好守を重ねることで守備率が高まり、ゴールデングラブ賞などの守備タイトルの受賞につながる。好守は投手にとって大きな支えとなり、守備が堅いチームは接戦を制する力が高い。また、好守はエラーを防ぐだけでなく、相手の追加点を許さないことで試合の主導権を握る効果もある。守備の名手は、特別な身体能力がなくても、基本技術の徹底と経験による判断力で好守を連発する。例えば、ゴロ処理の基本姿勢、フライの追い方、中継プレーの正確さなど、地味ながら確実なプレーの積み重ねが好守を生む。近年の守備指標では、アウトの期待値に対して実際にどれだけアウトを取れたかが評価され、好守の多い選手は高い数値を記録する。好守はチームの守備力を底上げし、投手陣の防御率改善にも貢献する。野球は攻撃だけでなく守備も重要であり、好守を続けられる選手はチームにとって貴重な存在である。