ゴールデングラブ
ごーるでんぐらぶ
ゴールデングラブとは、プロ野球において各ポジションで最も優れた守備成績を残した選手に授与される賞である。正式名称はゴールデングラブ賞(三井ゴールデン・グラブ賞)で、日本プロ野球では1972年から実施されている。セントラルリーグとパシフィックリーグそれぞれで、投手、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野手(3名)の各ポジションから選出される。選考はプロ野球全監督の投票によって行われ、守備率、刺殺数、補殺数などの数値データに加え、守備範囲、肩の強さ、送球の正確性などの総合的な守備能力が評価される。この賞を受賞することは守備職人としての最高の栄誉であり、選手のキャリアにおいて重要な実績となる。宮本慎也、井端弘和、鳥谷敬など、複数回受賞している名手も多い。メジャーリーグにも同様のゴールドグラブ賞が存在し、世界的に認知された守備の称号である。近年は守備指標の多様化により、UZRやDRSなどの高度な分析データも評価の参考にされている。攻撃面での貢献が注目されがちな現代野球において、守備の重要性を再認識させる賞として価値がある。