ポップタイム
ぽっぷたいむ
ポップタイムとは、キャッチャーがピッチャーの投球を捕球してから二塁(または他の塁)にボールが到達するまでの時間を計測した指標である。主に盗塁阻止能力を評価するために用いられ、捕球からスローイング、送球の正確さまでを含む総合的な守備能力を示す。メジャーリーグでは、Statcastなどの計測システムを使って精密に測定されており、トップクラスのキャッチャーは1.85秒から1.95秒程度のポップタイムを記録する。2.0秒を切るポップタイムは優秀とされ、2.1秒以上になると盗塁を許しやすくなる。ポップタイムは、単にスローイングの速さだけでなく、捕球動作のスムーズさ、フットワークの効率性、リリースの素早さなど、複数の要素が絡み合って決まる。日本プロ野球でも近年注目されるようになり、若手キャッチャーの育成において重要な指標とされている。甲斐拓也や中村悠平など、優れたポップタイムを誇る捕手は、投手にとって心強い存在であり、チームの守備力向上に大きく貢献している。