野球用語辞典

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ホームから二塁までのタイム

ほーむからにるいまでのたいむ

ホームから二塁までのタイムとは、投手の投球動作開始から捕手が二塁ベースに送球するまでの所要時間を測定した指標である。盗塁阻止の成否を左右する重要な要素であり、投手のクイックモーション、捕手のキャッチングから送球までのポップタイム、そして送球の正確性が総合的に評価される。一般的にメジャーリーグでは3.3秒以内が盗塁阻止の目安とされ、3.0秒以内であれば走者を刺せる可能性が高まる。投手がホームベースに投球するまでに約1.3秒、捕手が捕球してから二塁に到達するまでのポップタイムが約2.0秒、合計3.3秒程度が標準的な数値である。走者が一塁から二塁に到達するまでには通常3.5秒程度かかるため、この時間差が盗塁阻止の鍵となる。投手はランナーがいる場合、通常の投球フォームよりも素早く投げるクイックモーションを使用する。捕手は捕球と同時に送球動作に入るため、正確でありながら素早いスローイング技術が求められる。この一連の動作の効率化が、チームの盗塁阻止能力を大きく左右する。