野球用語辞典

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キャッチング

きゃっちんぐ

キャッチングとは、捕手が投手の投球を捕球する技術全般を指す用語である。単に球を捕ることだけでなく、投球を確実に捕球してストライクアウトを確実にする技術、投球の勢いを吸収して審判や投手に良い印象を与える技術など、多岐にわたる要素を含む。優れたキャッチング技術は、投手に安心感を与え、投球の組み立てに集中させることができる。キャッチングには大きく分けて三つの要素がある。一つ目は基本的な捕球技術で、あらゆる投球を確実に捕球することである。二つ目はブロッキングで、ワンバウンドの投球を体で止めて後逸を防ぐ技術である。三つ目はフレーミングで、ボール気味の投球をストライクに見せる技術である。近年のデータ分析では、フレーミング技術によって年間で10点以上の失点を防げることが明らかになり、捕手の価値を測る重要な指標として注目されている。また、キャッチングには投球を柔らかく受けるテクニックも含まれ、これにより審判にストライクと判定されやすくなる効果がある。投球の勢いに逆らわず、グラブを引きながら捕球することで、投球の質を最大限に活かすことができる。キャッチング能力の高い捕手は、投手から信頼され、チームの守備力向上に大きく貢献する。