盗塁阻止率
とうるいそしりつ
盗塁阻止率とは、捕手が盗塁を企てた走者をどれだけの割合で刺すことができたかを示す指標である。計算式は「盗塁阻止数÷盗塁企図数(盗塁成功数+盗塁阻止数)×100」で表される。捕手の守備能力を評価する重要な指標の一つであり、強肩で正確な送球技術を持つ捕手ほど高い盗塁阻止率を記録する。プロ野球では30%以上が優秀とされ、40%を超えると強肩捕手として高く評価される。盗塁阻止率には捕手の肩の強さだけでなく、素早いキャッチング技術、送球モーション、ステップワーク、投手との連携なども影響する。また投手のクイックモーションや牽制球の効果も間接的に盗塁阻止率に寄与する。近年の分析では、捕手のポップタイム(捕球から二塁への送球が到達するまでの時間)が注目されており、2秒以内が一流の基準とされる。盗塁阻止率が高い捕手がいるチームでは、相手チームの盗塁企図そのものが減少する抑止効果も期待できる。守備の要である捕手にとって、盗塁阻止能力は投手をサポートし試合をコントロールする上で極めて重要な能力である。