野球用語辞典

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二塁送球

にるいそうきゅう

二塁送球とは、主に捕手が盗塁を試みた走者を刺すために二塁ベースに向けて行う送球のことを指す。捕手の守備能力を測る最も重要な技術の一つであり、強肩と正確性の両方が求められる。盗塁阻止のためには、捕球からリリースまでのポップタイムが2.0秒以内、送球の球速が時速130キロメートル以上が理想とされる。二塁送球では、捕手は捕球と同時に素早く立ち上がり、ステップを踏んで送球する。この際、正確性を保ちながらも一瞬のタイムロスも許されない。送球はショートまたはセカンドベースカバーに入るため、どちらが入るかの連携確認も重要である。送球は二塁ベースのやや一塁寄りに投げるのが基本で、タッグしやすい高さ(胸から腰あたり)に投げることが求められる。内野手からの二塁送球は、ダブルプレーを完成させるための重要なプレーであり、素早く正確な送球が二つ目のアウトを取る鍵となる。二塁送球の精度と速度は、守備力を評価する上での重要な指標であり、特に捕手のスカウティングでは最も注目される要素の一つである。