セカンド
せかんど
セカンドとは、二塁手のことを指し、内野守備において二塁ベース周辺を守備範囲とするポジションである。守備位置番号は4番。一塁と三塁の間に位置し、一塁手と遊撃手の間を守る。セカンドは、右打者の引っ張った打球が最も飛んでくるポジションであり、打球処理の機会が多い。主な役割は、一・二塁間のゴロの処理、二塁でのフォースアウトやタッチアウト、ダブルプレー時の中継プレー、盗塁阻止の際の二塁ベースカバーなどである。セカンドに求められる能力は、広い守備範囲、素早いフットワーク、正確で速い送球、そして遊撃手や他の内野手との連携能力である。特にダブルプレー時には、遊撃手からの送球を受けて一塁へ投げる一連の動作を瞬時に行う必要があり、高度な技術が要求される。セカンドの守備は、右方向(一塁寄り)への打球と左方向(遊撃寄り)への打球の両方に対応する必要があり、バランスの良い守備力が求められる。プロ野球では、セカンドは遊撃手ほど強肩でなくても務まるとされるが、それでも高い守備技術が必要である。打撃面では、俊足巧打型の選手が多く、出塁率が高い選手が好まれる傾向にある。1番や2番打者としてセカンドが起用されることも多い。日本プロ野球では、立浪和義、井口資仁、菊池涼介など、優れた守備技術を持つセカンドが多数存在してきた。