2番打者
にばんだしゃ
打順の2番目を打つ打者のこと。伝統的には俊足でバントが上手く、1番打者を進塁させる役割を担うとされてきた。送りバントや進塁打で走者を先に進める「つなぎ役」としての技術が重視され、出塁率よりも犠打数が評価されることが多かった。しかし2010年代以降、セイバーメトリクスの普及により2番打者の役割が再定義された。現在では「チームで2番目に優秀な打者を置くべき」という考え方が主流となりつつあり、高出塁率と長打力を兼ね備えた強打者を2番に配置するチームが増えている。この戦術変化により、2番からの得点機会が増加し、攻撃の幅が広がった。特にMLBでは2番に主力打者を置く打順構成が一般化している。NPBでも徐々にこの傾向が見られるようになり、伝統的な「小技重視の2番」から「強打の2番」への移行が進んでいる。