剛腕
ごうわん
剛腕とは、力強い速球を武器とする投手を表現する言葉である。一般的には140キロ以上、特に150キロを超える速球を投げられる投手を指すことが多い。剛腕投手は、その圧倒的な球速で打者を抑え込むスタイルを特徴とし、ストレートでの三振を奪う場面が多く見られる。速球派投手とも呼ばれ、観客を魅了するダイナミックな投球が人気を集める。ただし、球速だけでなく、球のキレや伸び、制球力も重要で、単に速いだけでは打者を抑えることは難しい。剛腕投手は肩や肘への負担が大きいため、怪我のリスクも高く、投球数の管理やコンディション調整が重要となる。日本プロ野球史上には数多くの剛腕投手が存在し、それぞれが記録と記憶に残る活躍を見せてきた。現代野球では、トレーニング技術の向上により、剛腕投手の数は増加傾向にある。しかし、長く活躍するためには、変化球の習得や配球術の向上など、球速以外の要素も磨く必要がある。剛腕は投手にとって大きな武器だが、それを活かすための総合的な投球技術が求められる。