三振
さんしん
三振とは、打者が3つのストライクを宣告されてアウトになることを指す。英語ではStrikeoutと呼ばれ、投手にとっては最も確実にアウトを取る方法の一つである。ストライクは、打者が空振りした場合、ストライクゾーンを通過したボールを見逃した場合、ファウルボールを打った場合に宣告される。ただし、2ストライク後のファウルボールは通常三振にならない例外がある(バントのファウルは除く)。三振には「見逃し三振」と「空振り三振」があり、投手の配球技術や球威を示す重要な指標となる。また、2ストライク後に捕手が正規に捕球できなかった場合、一塁が空いているか2アウトの状態であれば打者は一塁へ走ることができ、これを「振り逃げ」と呼ぶ。三振数は投手の能力を測る重要な統計データであり、奪三振率(9イニングあたりの三振数)は投手の支配力を示す指標として広く用いられる。プロ野球では年間200個以上の三振を奪う投手は優秀とされ、通算三振数は投手の偉大さを測る記録の一つとなっている。一方で、打者にとって三振は最も避けたいアウトの形態であり、三振率の低さは選球眼と打撃技術の高さを示す。