空振り三振

からぶりさんしん

空振り三振とは、打者がバットを振って3つ目のストライクを取られ、アウトになることを指す。英語では「Swinging Strikeout」と呼ばれる。見逃し三振と並ぶ三振の形態であり、投手の球威や変化球の切れ味が打者を上回った結果として発生する。空振り三振は投手の力強さや変化球の質の高さを示すものであり、速球投手や変化球を武器とする投手の得意とするパターンである。特に、150km/h以上の剛速球や、大きく曲がる変化球は打者の目測を狂わせ、空振りを誘発しやすい。また、打者のタイミングを外す配球や、予想外のコースへの投球も空振りの原因となる。スコアブックでは通常の「K」で記録され、見逃し三振とは区別される場合もある。投手にとって空振り三振は、自身の球質の良さを証明するものであり、特に決め球での空振り三振は投手の自信につながる。一方、打者にとっては完全に打ち損じた結果であり、投手の球に対応できなかったことを意味する。連続して空振り三振を喫する場合、打者の調子の悪さやフォームの乱れが疑われることもある。現代野球では奪三振能力が投手の重要な評価基準となっており、空振り率は投手の能力を測る統計指標として注目されている。