K
ケー
Kとは、野球のスコアブックや統計表記において三振(Strikeout)を示す記号である。19世紀のアメリカで野球のスコアをつけ始めた際、Strikeoutの最後の文字である「K」が採用されたとされる。なぜ最初の文字「S」ではないかというと、Sは既に犠打(Sacrifice)などで使われていたため、混同を避けるためにKが選ばれた。Kには2つの表記方法があり、見逃し三振の場合は通常の「K」、空振り三振の場合は逆向きの「Ꝁ」または「K」の後ろにCを付けて「KC」と記録する場合もある。投手にとって三振は最も確実にアウトを取る方法であり、守備のミスに左右されないため重要な指標となる。奪三振数は投手の能力を測る基本的な数値であり、シーズンや通算の奪三振記録は投手の偉大さを示す。近年では奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)も重視され、K/9やK/BBなどの指標が用いられる。応援の場面では、投手が三振を奪うたびに「K」のプラカードを掲げる文化があり、メジャーリーグの球場ではKのボードが並ぶ光景が見られる。Kは野球文化に深く根付いた象徴的な記号となっている。