守備配置
しゅびはいち
守備配置とは、試合中に守備側のチームが野手をどのように配置するかを指す戦術的な概念である。基本的な守備位置は、投手、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手の9つであるが、打者の特性や試合状況に応じて、各ポジションの立ち位置を調整する。例えば、引っ張る傾向が強い打者に対しては、引っ張り方向にシフトを敷き、守備の穴を減らす。また、長打力のある打者には外野手を深く守らせ、逆に短打狙いの打者には前進守備を取る。極端な守備シフトとして、三遊間を空けて一二塁間に複数の野手を配置するケースもある。守備配置は、データ分析に基づいて決定されることが増えており、打者の打球傾向を統計的に分析し、最も打球が飛びやすい位置に野手を配置する。ただし、守備位置を変えることで生まれる穴もあるため、バランスが重要となる。監督やコーチは、相手打者の情報を基に、効果的な守備配置を指示する。