対戦データ
たいせんでーた
対戦データとは、特定の投手と打者の過去の対戦成績を記録したデータであり、投球戦略や打撃アプローチを決定する際の重要な参考資料となる。対戦打率、被本塁打数、三振数、四球数などの基本的な成績に加え、どの球種でどういう結果になったか、どのコースに投げたか、カウント別の結果などの詳細情報も含まれる。対戦データが豊富にある場合、投手は打者の苦手なパターンを把握して配球を組み立て、打者は投手の傾向を理解して的を絞ることができる。ただし、サンプル数が少ない場合や、選手の調子やスキルが変化している場合は、過去のデータが必ずしも有効でないこともある。また、投手が新しい球種を習得していたり、打者がフォーム改造をしていたりする場合は、過去のデータとは異なる展開になる可能性がある。現代野球では膨大な対戦データがデータベース化されており、コンピューターで即座に参照できる。データアナリストは統計学的手法を用いて、有意義なパターンを抽出し、チームに提供する。対戦データは絶対的なものではなく、あくまで判断材料の一つとして活用されるべきである。