野球用語辞典

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左のエース

ひだりのえーす

左のエースとは、チームの先発ローテーションの中心となる左腕投手を指す用語である。左投手は全体の約3割と少数派であるため、左打者に対する優位性を活かせる貴重な存在として重宝される。左のエースは、左打者に対して内角への球が鋭く入り、変化球も打者から逃げる軌道となるため、打ちにくい投球ができる。また、右打者に対しても、アウトコースへ逃げる球や、インコースへ食い込む球を効果的に使うことができる。プロ野球では、左のエースがいることでローテーションに幅が生まれ、相手打線に対して多様な攻略法を提示できる。歴史的に、多くの左腕の名投手が左のエースとして活躍してきた。左のエースは、単に勝利数が多いだけでなく、重要な試合での登板や、相手の主力左打者との対決で結果を残すことが期待される。チーム編成において、左のエースの存在は投手陣の厚みを増し、優勝争いに大きく貢献する要素となる。