野球用語辞典

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ローテーション

ろーてーしょん

ローテーションとは、先発投手が一定の順番で登板する仕組みを指す。英語では「Starting Rotation」と表記される。プロ野球では通常、5人または6人の先発投手ローテーションを組むことが一般的である。例えば、5人ローテーションの場合、各投手は5日に1度のペースで先発登板することになる。これにより、投手は十分な休養を取りながら定期的に登板でき、チーム全体の投手運用が計画的に行える。ローテーションの順番は、通常エースが1番手、2番手にナンバー2の投手が配置され、以降実力順に並ぶことが多い。各投手は自分の登板日を把握し、それに向けてブルペンでの調整や体調管理を行う。ローテーションが安定しているチームは、継続的に勝利を積み重ねることができ、優勝争いに有利となる。一方、ローテーションが崩れると、特定の投手に負担が集中したり、実力不足の投手を起用せざるを得なくなり、チーム成績に悪影響を及ぼす。ローテーションを守るには、各先発投手が5~6イニング以上を投げることが求められ、イニングイーターの存在が重要となる。また、怪我や不調で欠員が出た場合に備え、控えの先発候補を育成しておくことも重要である。近年では、先発投手の球数制限や疲労管理が重視され、6人ローテーションを採用するチームも増えている。ローテーションの組み方と運用は、チームの戦略を左右する重要な要素であり、監督や投手コーチの手腕が問われる部分である。