野球用語辞典

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延長

えんちょう

延長とは、野球の試合において規定の9回(またはそれ以降)が終了した時点で両チームの得点が同点の場合、勝敗を決するために試合を継続することを指す。延長戦延長イニングとも呼ばれる。プロ野球では、9回終了時に同点の場合、10回以降も試合を続ける。日本のプロ野球では、以前は延長12回までという制限があり、12回終了時点でも決着がつかない場合は引き分けとなっていた。しかし、現在は延長制限が撤廃され、決着がつくまで試合が続けられるルールも導入されている(大会や状況により異なる)。アメリカのメジャーリーグでは、延長回数に制限がなく、決着がつくまで続けられる。また、タイブレーク制度を採用している場合もあり、特定の延長イニングから走者を置いた状態で攻撃を開始するルールもある。延長戦は投手のスタミナやブルペンの層の厚さが重要となり、チームの総合力が試される。また、試合時間が長くなるため、選手の体力消耗や翌日以降の試合への影響も考慮される。延長戦での劇的なサヨナラ勝利は、ファンを熱狂させる野球の醍醐味の一つである。