打撃不振
だげきふしん
打撃不振とは、打者がヒットを打てず、打率や出塁率などの打撃成績が著しく低下している状態を指す。連続して凡退が続いたり、打席で結果が出せない状況が継続することを意味する。打撃不振の原因は多岐にわたり、バッティングフォームの崩れ、タイミングのズレ、ボールの見極めができない、怪我や疲労による体調不良、精神的なプレッシャー、相手投手の研究・対策などが考えられる。打撃不振が長期化すると「深刻なスランプ」とも呼ばれ、選手の自信喪失につながり、さらに状態が悪化する悪循環に陥ることがある。打撃不振からの脱出方法としては、素振りなどの基本練習に立ち返る、フォームを一から見直す、ビデオ分析で自分のスイングを確認する、ティーバッティングで感覚を取り戻す、メンタルコーチのサポートを受ける、一時的に試合から離れて調整する、打順を変更するなどの対策が取られる。また、チームメイトやコーチの励ましや技術的アドバイスも重要である。打撃不振は野球選手にとって避けられない試練であり、これをいかに克服するかが、プロとしての資質を問われる場面となる。