本塁打王
ほんるいだおう
本塁打王とは、プロ野球のレギュラーシーズンにおいて最も多くのホームランを打った打者に与えられるタイトルである。日本のプロ野球ではセントラル・リーグとパシフィック・リーグでそれぞれ1名ずつ選出され、メジャーリーグではアメリカン・リーグとナショナル・リーグで各1名が選ばれる。本塁打王は打者にとって最高の栄誉の一つであり、長距離打者としての地位を確立する重要な指標となる。歴史的には、王貞治が通算868本のホームランを放ち、15回の本塁打王に輝いた記録が有名である。近年では村上宗隆、岡本和真、山川穂高などがNPBで本塁打王争いを繰り広げている。メジャーリーグでは、ベーブ・ルースやバリー・ボンズが複数回の本塁打王に輝いている。本塁打王のタイトルは選手の市場価値を高め、年俸交渉にも大きな影響を与える。ただし、現代野球ではホームラン数だけでなく、出塁率や長打率を含めた総合的な打撃能力が評価される傾向にあり、OPSやwOBAなどの指標も重視される。それでも本塁打王は分かりやすく魅力的なタイトルとして、ファンの関心を集め続けている。